「お前にプロレスラーは無理だ」
その言葉でプロレスラーを諦めてしまったことを後悔していた。
小さい頃、引っ込み思案だった私になにか変わるきっかけになればと
プロレス会場へ連れて行ってくれたのは父だった。
そこで出会ったのは女子プロ界のトップレスラー「アジャ・コング」
彼女と握手が出来たことで神姫楽ミサはプロレスにのめり込んだ。
ファンとして色んな団体の試合を見て楽しむ日々のなか、大畠美咲選手、kotoka選手など憧れる選手も増えてきた。
そんなある日、代表が開催するグッズオークションで、どうしても欲しいグッズを見つけ問い合わせをしてみた。
問い合せに帰ってきた返事の内容に目を疑った。
「一度、練習に参加してみませんか?」
驚きとうれしさの中、気がついたら練習生Mになっていた。
体力はそこそこあったが技術面がなかなかついていかない。
とにかく根性だけでついていった。
しかし代表の判断は「プロは無理」の一言、今後はリングアナウンサーとして頑張れと肩を叩かれた。
悔しかったが、引っ込み思案の自分がそれを主張することを拒否した。
笑顔でリングアナウンサーをしている間もそれはずっと心にあった。
「やっぱりプロレスがやりたいです!」
JKO軍の度重なる挑発で抑えていた感情が爆発した。
リング上で涙ながらに本当の想いを訴えると会場の後押しをいただき、プロレスラーになるチャンスをもう一度掴んだ。
そして引っ込み思案な自分とはそこでサヨナラした。
神姫楽ミサ選手
「強い自分になることが目標ですが、それまでの過程で何度やられたとしても、必ず立ち上がるプロレスラーになります!!」